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自力でできる!ゴミ屋敷の片付け方とコツを遺品整理のプロが徹底解説

遺品整理

「自分の部屋がゴミ屋敷状態だ」
「実家がゴミ屋敷状態になっている」
「一人暮らししている親の家がゴミ屋敷状態になっている」

などなど、ゴミ屋敷に困っている人は実はたくさんいます。

「片付けをしなければいけないとは思うんだけど、量がすごすぎてどこから手をつければわからない…」という方もいますよね。

今回は、プロの遺品整理士が自力でできるゴミ屋敷の片付け方やそのポイントをお教えします。

こんにちは。おうち整理士の榛田(はりた)です。ゴミ屋敷、早く片付けてしまいたいですよね。今回は、ゴミ屋敷を自力で片付ける方法をご紹介します。

ゴミ屋敷の片付け方とコツ

①まずは事前準備

「ゴミ屋敷を片付けよう!」と思い立ったらそのまま即行動!……してはいけません。

相手は何か月、あるいは何年も蓄積されたゴミなので、こちらも相応の準備が必要です。

まずは、片付けるための準備をしていきましょう。

部屋の状態がどのレベルなのか把握する

一口に「ゴミ屋敷」と言っても、ゴミの内容は様々です。

洋服が大量にあったり、まとめ買いした商品が封も開けられずに段ボールごと積まれていたり、あるいは食べかけだった生ゴミなども混じっているのか、で準備するものが違います。

どんなゴミがどの程度の量あるのかを把握しましょう。

スケジュールと人手を確保する

「片付けをするのにスケジュール?!」と思うかもしれませんが、ゴミ屋敷の片付けは1日で終わらないこともあります。

規模や汚れのひどさによっては、2~3日、あるいはそれ以上かかる場合もあります。

ゴミ屋敷の片付けの大まかなスケジュールはこんな感じです。

◼️ゴミの片付け
(ゴミの分別、とりまとめ、処理、虫がいる場合は駆除作業)
◼️大型ゴミの処分
(事前申請が必要な場合も)
◼️清掃

この作業を終わらせるために必要な日数と人手を確保しましょう。

作業にはアクシデントがつきものなので、余裕を持った日数を設定しましょう。

「近くに作業を手伝ってくれる人がいない」「知り合いに汚い部屋を見られるのは恥ずかしい」という場合には、わたしたちおうち整理士がお手伝いさせていただきます。

遠慮なくご相談くださいね。

必要な道具をそろえる

普通の片付けとは違いハードな作業になるため、あらかじめ色々なケースを想定して道具を準備しておきましょう。

<用意するもの>

ゴミ袋 燃えるゴミ・燃えないゴミ・リサイクル用など自治体の分別にあわせていろいろな種類のゴミ袋を用意しておきましょう
軍手 衛生面はもちろん、ケガを防止するためにも軍手は必須です。生ゴミが多い場合には、軍手の下にビニール手袋をして直接ゴミに触れないよう注意をしましょう。
マスク ゴミ屋敷では埃が起きがちです。

埃だけではなく、小さな虫などがいる場合もありますので、マスクは用意しておきましょう。

エプロン 服を汚さないために必要です。

可能であれば、ツナギやジャージなど「作業が終わったら捨ててもいい服」を用意しましょう。

新聞紙 生ゴミの水分を取ったり、ゴミを片付けた後歩けるスペースを作るのに便利です。また、先の尖ったゴミを捨てる時の緩衝材にもなります。
殺虫剤 ゴキブリやハエなどの虫が発生している可能性があります。ミストタイプとスプレータイプを両方用意し、先に室内をミストタイプで駆除してから作業に入るとスムーズです。
ビニール紐・ガムテープ 本や雑誌をまとめるのに便利です。
ゴミを運ぶ車 清掃センターにゴミを持ち込む場合に必要です。
雑巾・ほうき・モップなど清掃用具 ゴミを運び出した後、掃除に使います。
各種洗剤 ゴミを運び出した後、掃除に使います。

②前日:霧状の殺虫剤で虫を駆除しておく

ゴミ屋敷には、虫がつきものです。ゴキブリやハエ、蚊などが発生していることがよくあります。虫がいると気になってしまって作業が進みません。

前日のうちにミストタイプの殺虫剤を使って小さな虫の駆除をしておきましょう。

③当日:物を処分していく

準備が整ったら、いよいよゴミ屋敷の片付けに着手します。

ゴミ屋敷の片付けは普通の掃除と違い、「捨てる」ことに特化しています。とにかく目についたものからどんどん捨てていきましょう。

物を捨てるコツ

いざ「捨てよう」と思っても量に尻込みしてしまったり、本当に捨てていいのか迷ってしまうこともありますね。

ここでは、片付けのプロが物を捨てていく時のポイントをご紹介します。

どうでもいいものから捨てていく

「片付けをしよう」と思うと、つい大きなものから手をつけがちですが、最初に大きなものを捨てるとそこで満足してしまう可能性もあります。まずは近くにあるどうでもいいものから捨てていきましょう。一人当たり1メートル四方を担当とし、ゴミをどんどん袋に詰めていきます。そのエリアが片付いたら次、という風にこなしていくと無駄がありません。

また作業の際には片手に殺虫剤を持つようにしましょう。ゴミをどかすと下からまだ虫が出てくる可能性があります。何もいなくても殺虫剤をまきながら作業をしたほうがスムーズです。

※換気を忘れずに!

使っている・使っていないで判断を

物を捨てられない人の特徴として「いつか使うかもしれない」と使っていないものを後生大事に取っておく点があります。

もちろん、ストーブや扇風機など季節限定で使うものもありますが、数年単位で使っていないもの、日常使いするはずなのに今使っていないものは不要と判断していいでしょう。

思い入れのあるものは最後に

どんなにガラクタのように見えても、思い出のこもっている品は捨てがたいものです。それ自体に価値がある・ないの問題ではありません。しかし、それで生活に支障が出てしまっては本末転倒です。

また、思い入れのあるものは判断にも時間がかかります。最初に手をつけてしまうと、遅々として作業が進まないので、思い入れのある品は最後にしましょう。その頃にはある程度捨て慣れて来ているので、判断もしやすくなっているはずです。

複数の部屋がゴミ屋敷状態の時には

一軒まるごとゴミ屋敷状態であったり、日常使いしている部屋以外がゴミであふれている場合には、玄関、台所、居間、といった具合に一部屋ずつ攻略していきましょう。

一部屋綺麗にすることで達成感がありますし、他の部屋の汚れ具合が際立ちます。

④ゴミを搬出する

ゴミを家の外に出します。市町村のゴミに出す場合には、曜日や時間を厳守しましょう。

また、通常以上のゴミが出る場合にはあらかじめ連絡しておかないと回収しきれないことがあります。ゴミ屋敷を片付ける前に、連絡を入れておきましょう。

軽トラックなど、ゴミを大量に載せることのできる車を手配できる場合は、そのまま清掃センターに持ち込むこともできます。「すぐにゴミを処分してしまいたい」という場合には、こちらのほうが早く片付きます。

⑤清掃作業

ゴミを運び出し終えたら、掃除をします。

ゴミが溜まっていると、その分埃も溜まっています。吸い込まないよう、マスクをして作業に当たりましょう。

片付けられない人を説得する方法

「久々に実家に帰ったらいらないものがあふれていた」

「一人暮らししている親の家がゴミ屋敷になっていた」

という経験を持つ人は少なくありません。「早く片付けて」と言っても、一向に片付ける気配がなく、イライラしてしまうことも。

そんな人達を動かす方法をご紹介します。

そもそもなぜ片付けられないの?

片付けられない人には、片付けできない理由があります。

「高齢になって片付けがしんどくなった」「仕事で疲れていて、家のことにまで手が回らない」といった身体的な理由や「もったいなくて捨てられない」「何を捨てていいのかわからない」という心理的な理由などです。中には、家族がいなくなった寂しさを物で埋めることで心を癒している人もいます。

説得をする前に、まずは理由を知りましょう。

「汚い」などのネガティブワードはNG

相手を説得しようとすると、つい「汚い」「不衛生」といったネガティブなワードを使ってしまいがちです。ですが、これは逆効果。「責められている」と感じると、余計頑なになってしまう可能性もあります。

また「捨てる」「処分」といった言葉に抵抗がある人もいます。「ここを片付けたら気持ちいいよ」「部屋が広くなるよ」といったポジティブな言葉を使いましょう。

「一緒にやろう」と声掛けする

ゴミ屋敷を片付けるには人手がいります。住人に任せるだけではなく、「一緒にやろう」と声掛けをしましょう。「一緒に作業をするのだ」と感じることで、動き出せる人もいます。

>>あわせて読みたい「ゴミ屋敷の片付けにかかる費用って?料金相場と費用を抑える方法をご紹介」はこちら

ゴミ屋敷の片付けにかかる費用って?料金相場と費用を抑える方法をご紹介。

ゴミ屋敷の片付けを早くしたほうがいい理由

ゴミ屋敷の片付けはなるべく早く取り掛かった方がいいと言われています。確かに、衛生面から見ても早めに片付けたいところですね。

他にゴミ屋敷を放置しておくことでどんなデメリットがあるのか見てみましょう。

近隣トラブルになる恐れも

近年、ニュースなどでもゴミ屋敷を取り上げることが増えてきました。「異臭がする」「ボヤ騒ぎがあった」など、近隣トラブルに発展してしまうケースも少なくありません。「自宅にゴミを放置しているだけなのだから、他から文句を言われる筋合いはない」と考えている人もいますが、周囲に影響を与えることもあります。

無用なトラブルを起こす前に、片付けてしまいましょう。

「ごみ屋敷条例」が出来たら費用が大変!

以前はゴミ屋敷があっても行政は手出しができませんでした。しかし、最近は各自治体でゴミ屋敷に対する条例を作るようになっています。これは、周辺の住民からのクレームや防災・防犯の観点から不良とされる住宅(ゴミ屋敷)に対して、行政が警告できるようになるものです。

参考:各自治体のゴミ屋敷の条例一覧

そして、最大のポイントは「住民が説得に応じない場合、行政が代わりに片付けをすることができる」という点。「代わりに片付けてくれるならいいじゃないか」と思うかもしれませんが、実はこれ、費用はゴミ屋敷に住む住民の負担です。

否応なしに費用がかかるので、そうなる前に自分たちで片付けてしまいましょう。

自分でやるのが難しいと感じたら

ゴミ屋敷を片付けるのは、非常に手間がかかります。最初に覚悟をしていたものの、「いざ始めてみたら全然終わらない」と挫折してしまうことも。

個人が対応できるゴミ屋敷には限界があります。

一般的に、

  • □ 広さが3DK以内
  • □ トイレやお風呂、台所などの水回りが生きている

という条件であれば、個人でも対応できると言われています。

逆に、

  • □ すでに虫が大量にわいている
  • □ 誰も住んでおらず、荒れ放題
  • □ 電気がつかない
  • □ 水回りが機能しない

という場合には、速やかにプロに依頼しましょう。

プロの清掃業者に依頼してみよう

インターネットで「ゴミ屋敷 片付け」で検索すると、たくさんの清掃業者がヒットします。

複数の業者に見積もりを依頼してみましょう。

清掃業者を選ぶコツ

費用の安さも大切ですが、安さだけに飛びつくとトラブルの種にもなりかねません。

「ゴミは確かに片付いたけど、家に傷がついてしまった」「処理できないものがあると言われ、全部は片付かなかった」というケースもあります。大切なのは、「きちんと料金系統を説明してくれるか」「丁寧な対応をしてくれるか」「無料で下見に来て見積もりをしてくれるか」です。

また「一般廃棄物収集運搬許可証の有無または所持している業者と提携があるか」もポイントのひとつ。「一般廃棄物収集運搬許可証」は不用品を回収・運搬するのに取得が必要な許可です。この免許を持っていないと、ゴミ屋敷からゴミを持ち出すことはできません。

民間企業が取得するのは非常に難しいため、遺品整理業者が許可を持っていなくても、許可のある業者と提携していることが確認できればOKです。ゴミ屋敷を片付けていると、思わぬ品が出てくる場合もあります。そういった場合の対応もあわせて確認しておきましょう。

わたしたちおうち整理士でも、ゴミ屋敷の掃除を行っています。丁寧で迅速な対応だとお客様に好評をいただいております。

「まだ頼むかどうかはわからないけど、うちを掃除してもらったらいくらになるの?」というお問い合わせも大歓迎です。

見積もりは無料で行っていますので、お気軽にご連絡くださいね。

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清掃業者に頼んだ場合のメリット・デメリット

清掃業者に片付けを依頼した場合のメリットデメリットをまとめました。

《メリット》

  • ・自分で片付けなくていい
  • ・プロに任せられるので安心
  • ・予定の期日に綺麗に片付く

《デメリット》

  • ・自分でやるより費用がかかる

清掃業者に頼んだ場合の費用の相場

清掃業者が提示している料金表は、大体間取りを基準にしています。

ですが、実際は間取りではなく捨てるゴミの量で値段が決まります。ゴミ屋敷清掃にかかる費用の相場は、2トン平トラックの積載量だと、約6万円~7万円程度です。単純計算で2台分ならその倍の12万円~14万円前後かかることになります。

つまり、1Kでも物がすごく多ければ、2Kと変わらない金額になってしまうこともあるのです。

間取りで判断せずに、必ず業者に見積もりを取ってもらうようにしましょう。

まとめ

ゴミ屋敷を片付けるには、事前の段取りが必要になります。準備をし、人数を集めてゴミを片付けるのは一種のイベントのようなものですね。

片づけを始めた後でも「これは無理」と思ったら、遠慮なくわたしたちおうち整理士にお声がけください。

ベテランのプロがお手伝いに伺います。

監修:榛田 圭悟

これまでにおうち整理士で700件以上の遺品整理を担当。特殊清掃、リフォーム、骨董品買取など幅広い経験を重ねた上で知識を取得し、お客様に寄り添った仕事をモットーとしている。一般社団法人 遺品整理士認定協会「遺品整理士」を所持。

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