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生前整理とは?死を意識したらやっておきたい生前整理を徹底解説

生前整理

近年、マスメディアなどでよく取り上げられる「終活」。「終活」というのは人生の終わりに向けて行動することで「生前整理」も「終活」のうちのひとつです。
「生前整理って高齢者がするものなんじゃないの?」

とお考えではありませんか?

実は、最近では「残りの人生をすっきり過ごしたい」「もっとシンプルな生活がしたい」という希望を持った30代・40代の方で生前整理をはじめる人も増えているんです。

生前整理は死後を意識しだした人だけが行うものではなく「暮らしを良くしたい」という若い人たちの間でも一般的になってきているんですね。

こんにちは。おうち整理士の榛田(はりた)です。この記事では「生前整理ってどんなもの?」と疑問をお持ちの方のために、生前整理の正しい知識をくわしく解説していきます。

生前整理とは?

生前整理とは、自分が生きている間に行う身辺整理や財産整理のことをいいます。
生前整理は単なる大そうじや断捨離とは違い、自分の死後と向き合いながら行う整理です。

ただし、自分の死後のことだけを考えて行うのものではなく

「残りの人生を今より暮らしやすく穏やかな生き方にする」

明るい未来のために行うという意味合いもあります。

”遺品整理”と混同されがちですが、遺品整理は文字どおり遺品を整理することなので当人の死後に親族などが行うものです。一方で、生前整理は当人が生きている間に行う整理のことです。家族の手を借りて行う場合もありますが、基本的には自分のモノを自分の判断で整理していくため意味が全く異なります。

生前整理をする意味

生前整理を行う理由として最も大きいのが「自分のことは自分で」という考え方です。
自分の死後、遺された家族が自分の溜めたモノに辟易している姿は想像したくありませんよね。

自分以外の人の部屋の片付けというのは想像以上に大変なものです。
それならば、生きている間に自分のモノは自分で整理しておきたいですよね。

また、生前整理を行う上で自分の人生を思い返すきっかけにもなり、残りの人生の過ごし方とも向き合えます。

生前整理をはじめるべき時期

  • ・定年退職
  • ・還暦を迎えた
  • ・子供が家を出た
  • ・親の死

など、生前整理をはじめるきっかけとなるタイミングは人により様々です。
生前整理を行うにあたり「まだ早い」や「もう遅い」ということは全くありません。
思い立った時がはじめ時です。

早めにはじめるメリット

いざという時のための備え

人生、いつ何が起こるかわかりません。今まで健康体だったから明日も大丈夫などということはないのです。
万が一事故に巻き込まれて入院することになった場合、生前整理を行っていれば子供やパートナーに、必要なものがどこにあるのかなどをすぐに伝えることができます。
生前整理を早めに行っておき、整理している状況を事前に知らせておくと良いでしょう。

体力があるうちにできる

モノの整理や仕分け作業、不用品の運び出しや処分など、生前整理は思いのほか重労働になります。
体力ややる気がなくなってしまうと作業を進めることができなくなってしまうため、元気なうちからはじめておくのがおすすめです。

生前整理は「いつまでにしなければいけない」という決まりはありませんが、「いつできなくなるか分からない」という事実があります。今できる間に早めに進めておきましょう。

いま生前整理をする理由

生前整理を行うことは、自分・家族と両方にとってメリットがあります。

自分のため

自分の希望を伝えられる

当たり前ですが、自分の死後に「こうしてほしい」と希望を伝えるのは不可能です。
生前整理を行うことで、事前に葬儀の方法や自分の持ち物をどうしてほしいかなど、書き記しておくことができます。

すっきりした家で暮らせる

家の中のモノを整理することで必要なモノが何なのかを知れる機会になり、残りの人生を本当に大切なモノと過ごせます。
また、どこに何があるかを把握しておくことでよりストレスのない生活を送ることができます。

家族のため

相続トラブルが防げる

家族が自分の財産のことで揉めてしまうのは悲しいですよね。実は数千万~数億円レベルの遺産相続の場合よりも、数百万円単位での相続の方がトラブルになりやすいということが分かっています。
財産をしっかりと把握し、事前に遺言書などに書き記しておきましょう。

遺品整理などの負担が軽減できる

前にも述べましたが「遺品整理」は遺された家族にとって非常に負担が大きいものになります。
家族への苦労を少しでも減らせるよう、前もって身の回りの整理をしておくことが大切です。

もしかしたら家族が「自分の親が亡くなった後、家をどうしよう?」などと考えているかもしれません。しかし、自分の親へ死後のことは話しづらいものです。親が言い出してくれれば安心できます。

生前整理のやり方

一言で「生前整理」と言っても、生前整理においてやらなければいけないことはたくさんあります。
これから生前整理をしようかと考えている方のために、生前整理の進め方や流れを説明します。

生前整理の進め方

財産目録を作る

自分の財産である現金、預貯金、不動産、自動車、株券などに加え、借金やローンのようなマイナスの財産についてもリスト化します。
自分がどんな財産を所有しているか資産をリストにして示すことで、相続のトラブルや価値あるものが継承されなくなるリスクを回避することができます。

遺言書

遺言書は相続対策に一番有効です。
必ず残さなければならないものではありませんが、適切に作成された遺言に、持っている財産の相続先を記しておくことで遺された家族が揉めることを防げます。

遺言書は決まった形式に基づいて作成しないと法的に無効となってしまうため注意しましょう。

モノを手放す

生前整理のメインであるモノを手放すという作業。よしやるぞ!と取り掛かったは良いものの、なかなか片付けられず途中でやめてしまう・・・

こんな経験はありませんか?

モノを手放せない人の多くは「いる」「いらない」かで仕分けをしてしまっています。

「いつか使うかもしれないからこれはいる」「キレイだし捨てるのはもったいないからいる」こんなことだと、家の中にあるほとんどがいるモノになってしまいます。

これからは、

  • ・使う(使っている)
  • ・使わない

で仕分けてみてください。

とてもシンプルなことですが、これを意識するだけでカンタンに整理ができます。

「今後使うかもしれない」は一生使いません。手放してしまいましょう。

生前整理のコツ

「エンディングノートを使う」

エンディングノートとは、医療や介護、葬儀、訃報を知らせてほしい人のリストなどの要望をはじめ、家族への思いなどをしたためるものです。
遺言書と異なり法的効力がないため、決まった形式などは存在しません。生前整理の仕分け作業で使うモノ・使わないモノをリスト化するのにもエンディングノートを活用できます。

生前整理は「終わり」を意識しすぎず、未来に向けてポジティブな気持ちで取り組むことが大切です。焦らず自分のペースで進めていきましょう。

生前整理を進めるポイント

家の中を見渡すと溢れ返るモノたち。これらを見ると生前整理が途方もない作業に感じてしまいます。この状況で生前整理をうまく進めるポイントは、

少しずつコツコツ進めること

です。

なんだこれだけか、と思いましたか?実はこれが生前整理を上手に進めていくにあたって一番大切なことなんです。いきなり全力ではじめてしまうと必ず途中でエンジンが切れてしまいます。

「1日10分ずつ」これで良いのです。

「今日はこの引き出しだけ」というように場所からはじめるのもOK。

このように簡単に毎日のスケジュールを決めてカレンダーに書き込むことで、継続して進められます。
その日整理が進んだらカレンダーにを付けて頑張った自分を褒めてあげましょう。
小さな達成感を毎日感じることでやる気を維持できます。

一気に進めようとしなくて良いんです。生前整理には根気強さが必要ですが、すべて終えた時の達成感は素晴らしいものですよ。

自分でやるのが難しければ業者に依頼することも

使わないモノだと分かっていながらも手放せないモノってたくさんありますよね。
これまで溜めてきたモノを整理するのは想像以上に大変でかなり時間がかかります。
毎日コツコツ続けていても半年~1年、中には数年かかっても終わらないなんて人もいます。

思い切って業者に依頼してみる

実際、「生前整理」ということばが世間に浸透するようになってから、生前整理を業者に依頼する人が年々増えています。

自分ひとりの作業だとなかなか処分できなくとも、業者が介入することによってモノをスムーズに手放せます。もちろん、業者は勝手に処分したりはしませんので手放し方を相談しましょう。

第三者に相談することで、今まで捨てられなかったモノたちともスッキリお別れすることができますよ。
また、プロに相談することで相続などややこしい手続きについても何をすべきかなど細かく教えてくれるというメリットもあります。

自分でやるにしても業者に頼むにしても、生前整理は成功させることが最重要。
業者に依頼すると途中で挫折してしまうことはないため、失敗は避けられます。

早めに部屋をスッキリさせた方がストレスのない時間を多く過ごせます。生前整理に費用を掛けられるのであれば、業者に相談するのもオススメですよ。

業者に頼む場合の相場

生前整理を業者に依頼すると、基本的にモノの量に合わせて金額が決まります。

大体の相場は2t平トラックで60,000円~70,000円前後です。

仕分け作業の有無や部屋の状況、業者によっても料金設定が異なるため、何社かに見積もりをとって決めましょう。

こんなときは無理せず遺品整理業者を頼りましょう

  • ・モノが多くて何から手を付ければ良いかわからない
  • ・思い出が多く自分で片付けられない
  • ・とにかく早く片付けたい
  • ・施設に入居・入院することが決まっている
  • ・大型家具・家電が多く、運び出しができない
  • ・貴金属・骨董品など換金できそうなものがある

わたしたちおうち整理士でも、生前整理のお手伝いをさせていただいています。
費用のご相談も承っているので、お気軽にお問い合わせください。

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まとめ

自分で生前整理を行う場合は少しずつコツコツ作業を進めることが成功させるポイントです。

生前整理をはじめるのに遅いも早いもありません。ですが、生前整理を早めに行っておくことで残りの人生スッキリとした暮らしができます。

思い立った今がチャンス。やる気と体力があるうちに生前整理をはじめてみましょう。

もし生前整理に行き詰まっていたら、経験豊富なおうち整理士にご相談ください。 相談料無料でお困りに合わせた適切なサポートをいたします!

監修:榛田 圭悟

これまでにおうち整理士で700件以上の遺品整理を担当。特殊清掃、リフォーム、骨董品買取など幅広い経験を重ねた上で知識を取得し、お客様に寄り添った仕事をモットーとしている。一般社団法人 遺品整理士認定協会「遺品整理士」を所持。

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